【はじめに】
ラブホテルを利用したいけれど恥ずかしくてできない…というムッツリスケベクソ童貞が多すぎる。
そう、ここはクソしかいねー世。ムッツリスケベキモ童貞のお前らの革命が必要な世の中なんだぜ。
そんな革命者予備軍たる諸君に、ちょっと潔癖な君たちに、ラブホテル叙事詩の一節を捧げよう。
これは僕から君に送る愛だ。君たちがラブホテルで革命者となるための一助となれば幸いである。
なお、一般的なラブホテル利用方法論に関しては取り扱わない。
対象は、ラブホという汚染空間に立ち向かう潔癖な革命者である。
【前口上】
本節では、ラブホにおける清掃事情について記述する。
清潔感 ≠ 清潔
ラブホを選ぶときに、何をポイントにしているか。
わりと共通するのは、清潔感ではないかと思われる。
即ち、他人のセックス痕を見たくないという心理だ。
そういう心理状況は一般的に存在している気がする。
ほとんどの人は他人の生々しいセックスに興味がない。
AVや夢想の対象とはなるかもしれないが、現実は残酷だ。
極端に言えば、他人のスカトロプレイ痕を見て興奮する人材はほぼいない。
ラブホだってビジネスであるため、極少数の要望に応えている暇はないのだ。
よって、ラブホ従業員として求められることの第一としては部屋の復元である。
注意して頂きたいことは、部屋の『清掃』ではなく『復元』であるということだ。
清掃事情
私が『復元』という語句を採用したことには、以下の2つの理由がある。
- ラブホという性質を考えるに、復元作業に伴い清掃を行わざるを得ないと考える方がよっぽど自然であるということ。
- 客の入らない昼間が清掃の本番であって、夜は回転率勝負。昼間にがっつり行う本番清掃と夜の清掃では質が違う。
ここで、2番目の理由について詳細に記述する必要があるだろう。
私がバイトしていたラブホでは、
フロント :昼 9:00~17:00 夜17:00~ 9:00 の2交代、
清掃スタッフ:昼 9:00~17:00 夜17:00~24:00 だった。
つまり、24:00~9:00まではフロント1人しかいなかった。
夜間はフロント1人だけっていうところは多いと思う。
1人だと1部屋あたり30~40分程度の時間がかかる。
退出した部屋すべての清掃をやると体力的にもきつい。
中高年は体力的問題からどんどん辞めていくし、歴戦のベテランは軒並み10Kg程度は減ったとのこと。
180cm57Kgという、ひょろ長いね~よく生きてるね~と称賛される僕でさえも2Kgは減ったくらい大変。
そのため、フロントが年寄りの場合には清掃中か在室中のまま朝を迎えたりする。
清掃したとしても、料理の注文が入ると中断するし掃除は雑にならざるを得ない。
よって、深夜帯のラブホっていうのは人手不足による雑な掃除な可能性がある。
それでは、深夜帯以外の時間帯はどうだろうか?
夕方~夜の清掃事情はどうなっているのだろうか?
夜間の場合、フロント以外に清掃バイトがいる。
その人数はラブホによってマチマチである。
僕が知る限りの最小人数は、部屋数4休憩2時間3000円というクソみたいなデリヘル客専門と化したラブホで、1人だけというところ。
僕が知る限りの最高人数は、各フロアごとにチームを組んでおり、5人×5階=25人と料理専門の人が1人という大繁盛店というところ。
僕がバイトしていたラブホでは、平日は4人(男2女2)、休日は5人(男3女2)で回していた。
内訳としては、
ベッドメイク(床掃除、玄関含む):男1
茶器(ソファ周りなど、平日はベッドメイクも):女1
洗面所とトイレ:女1
風呂場:男1
だった。
休日は1人増えて、ベッドメイクをやった後に風呂場を手伝うというシステム。
(細かく言うと、19時までは男女2人のみだったが細かすぎるので割愛)
(風呂掃除は男がやるというのは、だいたいどこでもそうらしい。)
(というのも、風呂掃除が他に比べて圧倒的にキツイからである。)
この人数で、1部屋あたり大体5~6分程度で仕上げる。
休日の繁盛しているときには、17時~24時で70~80部屋を掃除していた。
つまり、忙しいときには
5~6(分/部屋)×70~80(部屋)=350~480(分)=約6~7(時間)
となり、夕ご飯を食べずに動きっぱなしということが割とあった。
すっげー忙しいわけですね。
なぜ、そんなに忙しいのか。
それは、ラブホ業界は薄利多売だからということに尽きる。
バブル崩壊後、リーマンショック後、人々は安さを求めた。
クソだせーことに、人々はラブホにも安さを求めた。
近隣他社がリニューアルすると、必ず値段が下がった。
ラブホ業界においても価格競争の波が押し寄せたのだ。
ビジホと違い、夜間でも清掃員が必要だ。
ビジホと違い、煌びやかな照明が必要だ。
ビジホと違い、大量のシーツやタオルが必要だ。
人件費、水道光熱費、クリーニング代など、金がかかる。
入退室を管理するシステム、車のナンバーを見るためのカメラ、駐車場や廊下を監視するカメラも必要だ。
よって、回転率が勝負なのである。
満室率なんてまったく関係ない。
部屋を汚さず5分で帰ってくれ。
(経営者は儲かる、清掃員は楽だ。)
(っていう感じクソしかいねー世。)
つまり、夜間の清掃は回転率を重視しているので、綺麗にするというよりも部屋を元の状態に可及的速やかに戻すといった方が実態に近い。
すなわち、上辺だけ取り繕っているのだ。
後述する本論にて、どういった清掃を行っているのかを述べる。
それでは、夜間深夜帯以外の時間帯はどうだろうか?
朝~夕方の清掃事情はどうなっているのだろうか?
昼間は平日休日問わず、基本的に暇だ。
客の絶対数が少ないということもあるが、
最大の理由はフリータイムの存在だ。
フリータイムは回転率を下げるが、客が来ないよりは良い。
長く滞在すれば食事の注文があるかもしれない、単価が上がる!
シーツなどのクリーニング代抑えられるよ!
それでいて賑わっているように見せられるよ!(超重要)
いいこと尽くしなフリータイムである。
(客が来ないことに比べれば、だが。)
それでは、裏で従業員は何をしているのか?
夜のように、四六時中客の出入りがあるわけでもない。
お茶してワイドショー見てのほほんとしているのか?
そうではない。
昼間には大切な仕事がある。
それは「本番」である。
夜間などに行う回転率を求める「復元」とは本質的に異なる「清掃」である。
例えば、床掃除。
通常清掃:クイックルワイパーで髪の毛を無くす。
本番清掃:掃除機かけて雑巾がけをした上でクイックルワイパー。
例えば、風呂掃除。
通常清掃:浴槽をざっと洗って終わり。
本番清掃:排水口や蛇口の掃除、シャンプー類の補充、洗い場も洗う。
例えば、茶器。
通常清掃:使用されたコップのみ洗う。
本番清掃:使用未使用に関わらず洗う。
例えば、ベッドメイク。
通常清掃:シーツを替える。
本番清掃:マットレスを動かしてベッド下を掃除機してからベッドメイク。
などなど。
(ラブホによっては「本番清掃」とかいったりする。他にも言い方はあるらしいので、文系大学生の人は卒論テーマにして僕に卒論ください。)
もちろん、ラブホによって差はある。
酷いところでは本番なしっていうのも。
本番なしのところは別として、本番清掃後が1日のうちで1番綺麗な状態であることをご理解頂けたと思う。
ラブホは汚い
ということで、ラブホの清掃事情について長々と説明差し上げたわけだが、1つ注意して頂きたい。
以上のことは私の知り得る範囲での話であるということだ。
もっと雑なところや、もっとちゃんとしているところはあるだろう。
全く清掃事情が異なるラブホも多いだろう。
しかし、僕は声を大にして言いたい。
ラブホっていう場所は普通にどうしようもなく汚い。
必死に清潔感を演出しているが、まったく清潔ではないのだ。
本番清掃に何の意味があるんだ?
どんなに掃除したって、愛液の染み込んだクッションを毎日買い換えるビジネスがあるか?
愛液と精液と汗とローションと蝋燭と糞尿に密接しているマットレスを毎日買い換えるビジネスがあるか?
答えはNOである。
どんなに掃除しても、汚いものは汚い。
だから、何度でも言う。
『ラブホテルとは汚い場所である』
清掃バイトしてた僕が言う。
大事なことだからもう一度。
姿勢を正して聞いて欲しい。
『ラブホテルとは汚い場所である』
例えそれが、本番清掃後だとしても。
【本論】
本節では、ラブホの汚さから出来得る限り身を守る方法を紹介する。
汚い場所と分かっていても、それでも人はラブホを求めてやまない。
ラブホでなければできないこと、ラブホに行かなければヤレない事情。
そんなお前らに捧げたい!潔癖なお前たちに、この歌を捧げたいんだ!
- スリッパは使わない。
普通のスリッパを置いている所と、使い捨てスリッパを置いているところがある。
普通のスリッパは論外。
風呂上がりにビシャビシャのままスリッパを履く人って意外と多いです。
水でも何でも、とにかく濡れていたら乾燥してるものと取り替えます。
そして、自然乾燥です。
ただ自然乾燥させるだけです。
正体不明な液体が染みていると考えましょう。
水虫おっさんが履いた可能性を考えましょう。
除菌済み、使い捨てスリッパも辞めましょう。
未使用なら、前回からそのままの可能性が高いです。
何らかの液体を付着し、元の状態に戻されているかもしれません。
ラブホの備品を信じてはいけません。
- 靴下を持参する。
ラブホの床は汚いです。ドン引きするくらい汚いです。
綺麗に見えるその床には、10分前まで糞尿があったかもしれません。
もちろん、部屋を出るときには捨てます。
汚い靴下で靴を履きたくないでしょう?
玄関で靴を履く時に脱ぎ捨てましょう。
捨てていい靴下を履いて行き、帰りに新しい靴下に履き替えるか、
捨てていい靴下を持って行き、ラブホ内では持参した捨てていいものを履きましょう。
- ソファにはバスタオルを敷く。
人間の家具文化は、ソファを見つけたら座りたくなる程度には発展しているのですから。
しかし、直には座れません。
綺麗に見えるそのソファは、10分前までどっかの臭い40代のクソブスの愛液が着いていた可能性があります。
あなたが興奮すべき対象の愛液は、ソファに染み込んだ歴戦のブスたちのものではないはずです。
必ずバスタオルを敷いてから座りましょう。
- コップは使わない。
従業員にも綺麗に見えた可能性があります。
これ未使用だね!洗わなくていいね!
となっている可能性があります。
実は精液が付いている可能性があります。
ラブホの備品を信じてはいけません。
- お風呂は溜めない。
(実話です。意味分かんなくて超面白かったけど、ラブホの浴槽に増えるワカメは入れないでください!)
浴室清掃の方法はラブホによって変わります。
私のバイト先では浴室洗剤で洗っていましたが、バスタオルやシーツで拭いて水滴を無くして終わりというところもあります。
浴槽を触ってザラザラした場合、単純に水気を無くしてある(「復元」されている)だけで、清掃はされていないので要注意です。
清掃してある場合も、なるべく使わないのが正しいです。
- シャンプーしない。
コンドームの穴あけより分かりません。
絶対にシャンプーリンスボディソープは使わないこと!
シャワーで軽く汗を流す程度にしましょう。
欲を言えば浴室は使わない方がいいですね。
どうしてもと言うなら、シャンプーは持ち込みましょう。
- バスタオルは身体を拭く目的で使用しない。
そもそも、バスタオルが汚い可能性があります。
コップでも述べましたが、未使用ならそのままになっている可能性が高いです。
バスタオル、フェイスタオル、ガウン、全てが綺麗な新品だと信じない方が良いでしょう。
精々、敷物にする程度の使用が無難です。
そもそも、バスタオル等をクリーニング業者に出していないところを知っています。
自前の洗濯機で洗剤入れずに水洗いで乾かして部屋に置いているところもあります。
- ベッドにはバスタオルを敷く。
しかし、シーツが新品でも、シーツに包まれたものが綺麗とは言えません。
臭いものには蓋をしてあるだけです。
ラブホに行って、敷布団や掛布団は見ない方が幸せでいられます。
シーツだけでは心許ないので、バスタオルを敷くことをオススメします。
ソファやベッドで敷きたいという理由もあり、上述のバスタオルは使用しないになるわけです。
- メニューは触らない。
ソファで盛大にセックスした場合、異常に食事した場合など、けっこう汚れることが多いです。
汚れていた場合、基本的に水拭きされるだけです。
思い返してください。
あなたがセックス終わりに「お腹減ったなぁ」とか「ここって休憩何時間でいくらだった?」とか「大人の玩具…デュフフ…」とか思ったときに触るのがメニューです。
手は洗っていますか?
メニューはティッシュ越しに触りましょう。
- リモコンは触らない。
しかし、テレビをいじることはあるのでは?
入室と同時に室内灯やテレビが自動で点くラブホが多いと思います。
気の利くあなたは、普段と同じように部屋を出る際にテレビを消そうとしませんか?
エアコンを切ろうとしませんか?
手は洗っていますか?
リモコンはティッシュ越しに触りましょう。
- ベッドサイドは触らない。
エアコンの操作、照明の操作、有線放送の操作などしたい気持ちは分かります。
しかし、メニューやリモコンと同様の理由で触らないのが無難です。
ベッドサイドはティッシュ越しに触りましょう。
【結論】
ラブホが汚いとか当たり前田のクラッカーですね。
気にしてたら何も出来ないし、楽しむのが一番です。
潔癖なのにラブホ行くって時点で諦めた方が良いですね。
他人のセックスは、あなたの想像力を軽々と超えていきます。
特にラブホは、異常なプレイを異常と非難する人間のいない世界です。
そして、ラブホ従業員は前の客のセックス痕を感じさせないプロです。
諦めて本能の赴くままに抱いて犯してイチャイチャしてこいよクソ童貞が。