クソしかいねー世

クソしかいねー世に愛を叫ぶ

ラブホの中で、ティファニーだけが孤独だった

男は馬鹿だっていうのは周知の事実だと言い切って良いと思うくらいに男というのは馬鹿な生物である。童貞臭さが消えた真の男なんてほとんど存在していないにも関わらず、ほとんどのクソ野郎は自分がセックスを経験しているというクソみたいな経験論で自分の非童貞性を疑わない
お前のクソみたいなセックスで童貞臭さを一時的に消失させているのは常に女のおかげであって、お前のクソ下手テクニックに依るのではないのだということを僕は世の、クソしかいねー世の男性陣に語らねばならない。お前が女を抱いたからって、お前は非童貞として生きていっていい存在ではないのだ。

女を抱いただけで、脱童貞を語るなかれ。
女を抱いただけで、非童貞と驕るなかれ。

特に、君が抱いた女が君のことを好きだと勘違いするのは最悪だ。
君が彼女を愛することと、彼女が君をどう思っているかは互いに独立している。
セックスという現象において、君から彼女への愛は存在しているかもしれないが、彼女から君への感情は存在していない可能性さえある。
女性の偉大さは、自身の感情に依ることなく君の盲目な愛を、ド下手セックスを、受け入れることができるという点にある。
つまり、君が童貞性を帯びていようが非童貞性を帯びていようが彼女には関係ないのだから、君のような非童貞気取りの童貞臭いクソ野郎には喜ばしいのだろうね。
だからこそ君は常に勘違いしながら生きてきている。君は自身が非童貞であると根拠もなく思いたがる死ぬほど頭の弱いクソ野郎で、その根拠もない思い込みこそが童貞性の顕現であって、やっぱり君はクソださい童貞なんだってことを自覚した方がいい。

だから、彼女にティファニーを贈るのはやめよう?
彼女でさえない、デリヘル嬢やキャバ嬢や援交相手にティファニーを贈るのはやめないか?

僕がラブホ従業員だった頃、1番多く見たのはティファニーの紙袋だった。
ある時は照明の上に。
ある時は洗面所の上に。
ある時は換気扇の上に。
ある時はベッドの下に。
ある時はテレビの裏側に。
ある時はトイレのゴミ箱の中に。

ちょっと見つかりにくい場所に置かれた紙袋の孤独。
君が非童貞を気取った結果としての、捨てられた紙袋。
君からのプレゼントは、質屋に持って行って金に換える価値もないんだ。
セックスしたからといって、君からのプレゼントはバッグの中に入れることさえ生理的に無理なんだ。
ホワイトデー、クリスマス、誕生日、君が彼女へラブホで贈ったプレゼントは、そのままラブホを出ることはない。
なんならラブホに電話してみな?「忘れ物しちゃったんですけどー」って。
君の選んだクソみたいなプレゼントは、きっとそこにある。

これだけ言っても、非童貞気取りの童貞である君は電話をかけないんだろう。
僕はそれが悲しい。
そして、本当に電話をかけようと思ってしまったどうしようもなく童貞な君。
僕はそれが悲しい。

クソしかいねー世の中で、クソなことしかできねー童貞ばかりの世の中で、真に非童貞であると胸を張れるように生きて行こうぜ?
せめて、ラブホでプレゼントを渡すようなクソダサいことはもう辞めにしないか?