クソしかいねー世

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農家でバイトを始めた男【貯蔵編】

農家でバイトをしていたのも今は昔となってしまった。

数年前の話でよければ、ここに書くから読んでいけ。

 

貯蔵する理由

さつまいもは収穫したら、貯蔵する。すぐには加工しない。

畑に埋けたりビニールハウスに保管したり、方法は様々だが、とにかく貯蔵する。

その理由は「甘くなるから」である。

さつまいもに含まれるデンプンが糖に変わるからだ。

甘味が増し、ねっとりとした食感になっていく。

そのため、大体3週間以上は貯蔵した方がいい。

 

貯蔵準備

さつまいもを掘って収穫したら、乾燥が必要である。

水分があると、すぐに腐ってしまうからだ。

とはいえ乾燥させすぎるのも良くない。

何事にも適度ってものがある。

それを見極める能力は、その道60年のジジイにしかない。

ラクターでこいで拾うまでの間に太陽によってどれくらい乾燥するか、その時々の日差しの強さで何分拾わずに置いておくかはジジイにしか分からない。

畑の水はけの程度、その畑の芋の水分量、真夏にどれくらいの水をあげて育てたのか、今日の今の気温とこれからの天気予報と、それに作業員が何人いて、どの作業にどれくらいの作業量があるのか、それを見極めて1日当たりの収穫量と霜が降りるまでに出来るかどうかという中長期的な判断をする。それを出来るのはジジイだけで、膨大なデータを経験の中で蓄積してるジジイのおかげで、さつまいもはベストな乾燥状態で貯蔵されることになる。

拾うのに何分、寄せるのに何分、みしくるのに何分かかるから、拾うまで何分日差しに晒して乾燥させないといけない、だから別のあの作業をあのくらいやって、という根拠の確かさが後になって実感される指示の神がかりさ、それを農家になって体験して現代の若者はクソジジイを敬えクソが、お前ら童貞はジジイを敬うこともできないクソ野朗でロックじゃないし、芋を食ってアホ面下げて「うま!」なんて言ってる場合じゃねぇんだよ。お前らには愛が足りない、愛が足りないから何で美味いのか知ろうとしない。愛が足りないから研究者になりえない。お前らみたいなクソ童貞は、女を抱いたからって脱童貞の気分に浸ってる大馬鹿野朗で、ただの皮膚だ。お前らの皮膚の下にあるものは何だ。そこに愛はあるのか。

 

貯蔵方法

さつまいもの下にあるのはデンプンで、それを甘く変えるためには温度湿度管理を愛情込めて行う必要があるし、毎日の世話が大切だ。

朝昼晩の見回りを毎日欠かさず行い、シーズン中はどこにも行けないし休みもない。

そうしなければ芋は腐るし、放っておいたらネズミに食われる。

そういう苦労をしているからこそ、スーパーの野菜は美味いんだ。

なんていうのは洗脳された社畜の言い分であって、そんな過酷な労働環境で若者が就職するはずがない。

そんな過酷な労働を自慢するのは時代の流れじゃない。

現代化、近代化は絶対に必要だし、機械化しなければならないところは山ほどある。いつまでもジジババの手作業でやってける時代じゃない。

とはいえ金はない。昔ながらのやり方から脱却する未来は、儲かっている農家のわずかにしか許されていない。

 

ビニールハウスが1棟いくらか知っているか?

 

僕たち普通の人間は、そんなこと知らない。

そんな業界専門の施設の値段なんかどうだつていい。

そうだろ?

「そうだ」と思ったお前を、僕は殺したい。

「そうだ」と思ったお前を、僕は童貞と呼ぶ。

研究者たれ。

研究者でなければダメだ。

ただ生きてるだけじゃ、ダメなんだよ。

僕は研究者ではなく、初学者である。

研究者への憧れだけがモチベーションとなっているカスだ。

だが、お前ら童貞よりはマシだよ。

好奇心を持て。農業を学べ。農作物との触れ合いの果てに、女との接し方を学べ。

それが無理ならラブホでバイトでもしろカス。

僕たちの人生は有限だが、手に余るほどのもので世の中は溢れてるんだから。

さつまいもを貯蔵するだけでも、ビニールハウス方式、土の中に埋める式、専用貯蔵庫、室内、などの方法がある。

それぞれにメリットとデメリットがあり、扱っているさつまいもの品種や水分量、あるいは貯蔵後の用途によって使い分ける。

畑に埋める式の場合、かなり上手くやらないといけない。

通気性がないと腐るので、塩ビ管などを刺しておくが、雨が降ったら水が入らないように抜かないといけない。

塩ビ管からネズミが入って、ネズミ天国になったりもする。

 

家庭の場合

さつまいもを入手したら、乾燥させて土を落として1つずつ新聞紙に包んで直射日光の当たらない冷暗所に保管すると良い。

段ボールなんかに入れて、温度が一定で、それなりに換気される場所、玄関とかに置いとけば良い。